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山わさびを自宅で栽培して食べています




春になると、山わさびが恋しくなります。田舎に住んでいた頃は毎年食べていたのですが、最近ではほとんど食べる機会がなくなりました。しかし数年前北海道に行った時に、北海道の道の駅「ウトナイ湖」で山わさびを売っているのを見つけて、1パックだけ購入してきました。2~3株入っていたと思います。

その山わさびを美味しく食べてから、わさびの上の部分を切り取って植えておくだけで、見事に山わさびが育ちます。今回は家で育てた山わさびを食べてみることにしました。育て方はこの記事の下の方を参照してください。

Contents

山わさびの食べ方

山わさびはおろし金でおろして食べます。通常の緑色のわさびと違いとっても繊維質です。

おろす前に洗って土をよく落とします。それから食べる分だけおろします。おろすを包丁の背中で皮を落とし、それが済んだらおろし金でおろします。

山わさびは、おろし金でおろして食べます。この時に気をつけたいのが、金属のおろし金を使うことです。はじめにセラミックのおろし金を使ってみたのですが、うまく行きませんでした。ぜんぜん細かくなってくれません。このとおりです。

 

今度は、金属のおろし金でおろしてみるとうまくいきました。

 

この通りです。

 

これ、途中です。うまく下ろすことができたので、続けておろします。これが今回食べる分。

 

おろした瞬間から、辛味が飛んでいってしまいますので、すぐ食べたほうがいいです。食べる直前におろします。辛味が飛んでしまってはせっかくの山わさびが台無しですからね。

辛味を長くとどめて置く方法があります。醤油をかけて置くことです。山わさびを食べる時はたいてい醤油を使うので、醤油をまぶしておいても何ら問題はないと思います。

 

わさびをご飯に乗せて食べる

わさびの食べ方で、簡単な食べ方は、醤油にまぶしてアツアツのご飯の上にのせる食べ方です。こんな感じです。ピリッと辛くてとても美味しいです。この山わさびは美味しいだけでなくて、食べることで食欲が旺盛になります。本当にいつもの2倍くらいペロッと食べられてしまいます。

この山わさびをのせたご飯を海苔で包んでたべるのがまた美味しいです。

これをくるんで食べます。なんとも美味しいです。

 

山わさびと玉子焼きのコラボ

アツアツのご飯に山わさび+海苔はとても美味しい食べ方ですが、これに卵焼きをさらにプラスすることでもっと美味しくなります。

この卵焼きに山わさびをのせたものを海苔で巻いて食べるとさらに美味しくなります。

先ほどと似た写真ですが、微妙に違います。

食べながら撮影しているため、ご飯がだんだん少なくなってしまっています。

 

山わさびの他の食べかた

わさびと言うくらいなので、通常のわさびの代用として食べることはももちろんOKです。通常のわさびではなく山わさびで食べるのもとても美味しいです。マグロ丼を山わさびで食べたことがありますが、とても美味しいです。ふだんは少食の私でも、この時はご飯をおかわりしてしまいました。

お刺身も美味しいですが、もりそばをこの山わさびで食べるのは本当に美味しいです。醤油味のつゆに山わさびはベストマッチします。山わさびは繊維質なので、わさび自体がつゆに溶けるわけではありません。繊維質のわさびをそばに絡めるようにして食べます。そばを食べる時は多くの山わさびを食べることになります。これが本当に美味しいです。今回はそばを食べなかったので、写真はありません。今度山わさびをそばで食べて写真を載せたいと思います。

 

山わさびの保存方法

山わさびがどれほど美味しくても、食べられる量には限度があります。新鮮なうちに食べないと辛味が飛んでしまうのでもったいないです。保存方法としては、山わさびそのものを保存するには、冷蔵庫に入れておくのが長持ちします。おろしてからの保存方法は2種類あります。

醤油漬けにする

山わさびをおろしてから、辛味が飛ばないようにするために醤油を入れておくと上の方で書きましたが、この方法です。短期間保存するには山わさびに醤油をまぶしてラップをして冷蔵庫で保存します。辛味が長持ちはしますが、出来る限り早く食べるのがいいです。

冷凍にする

山わさびをちょっとだけ食べたい時があります。その時に都合よく在庫があるといいのですが、なかなか難しいです。また、時間のある時におろしておくと、平日の忙しい時に食べることができるのでとても便利です。

しかし、おろしておくと辛味が抜けてしまうのでうまく行きません。それを解消する方法がこれから書く方法です。おろしてから少量ずつ冷凍にします。

この時に秘訣が2つあります。

一回食べる分をラップに包んで、出来る限り薄く板状にします。それを冷凍保存します。こうすることで、そこそこ長く保存できます。長く保存できると言っても、早く食べきってしまったほうがいいです。保存が長くなるとそれだけ味が落ちていきます。

食べる時は解凍しません。そのままご飯の上に載せるなど、好きな食べ方をします。意外にすぐに解凍されて美味しく食べることができます。この方法は教えてもらった時にちょっと違和感がありましたが、やってみると その良さがわかる方法でした。

山わさびの栽培方法

山わさびは自分で簡単に栽培できます。栽培の難易度は極めて低いです。地植えしかしたことがありませんが、プランターでは深さが浅くなってしまうので難しいです。縦に長く栽培できるプランターや米袋に土を入れて栽培すると上手くかもしれないかと想像したりはします。

山わさびの上の部分を残しておく

この写真は山わさびを掘り起こして洗ったところです。下のほうが切れているのは、収穫時にスコップ出きってしまったからです。障害物があったのかまっすぐしたのに伸びずに曲がってしまいました。

それは余談として、栽培する時には山わさびは上の方を残しておきます。この写真だと一見2つに別れていますね。それをそれぞれ植えることでカブを増やして行けます。

一つ切り取ったところ。

正確には、はじめに切り落とさないで、おろし金でおろしたあとの残りです。山わさびをおろす時には、このカブの上の方を持ってすりおろします。山わさびをすりおろすときには力を入れますので、残りが少なくなってきて来て油断してしまい、自分の手がおろし金に当たって血が出るなんてことも何回も経験しています。

ですので、最後までこの部分を残しておくとロスが少なくなって、無駄なく食べることができます。この写真では、葉の部分がまだ元気そうにしていますが、葉がしなしなになってしまっても大丈夫です。シナシナどころか取れてしまっても大丈夫です。山わさびはとても強いのでそのくらいではへこたれません。元気に育ってくれます。

山わさびを土に植える

ここまで来ると、あとは簡単です。土に植えるだけです。

影になって見にくいかもしれませんが、土にうえて一週間たった写真です。植える時は土に水をまいておいて、その中にちょこんとわさびのカブを入れる感じです。詳しく書くと、植える前の水は多めにやって土をこねるようにして、どろどろにしておきます。そこにわさびのカブをしっかりと押し付けておしまいです。

これで気が向いた時に水をやる程度でいいです。とても生命力が強い植物なので、すくすくと育ってくれます。

 

この写真は、昨年植えておいたものです。カブが増えているのがわかります。春なので、葉が出てきたところですが、この葉が大きく成長します。全体の高さが50cmを超えるくらいになってきますので、複数植えるなら間隔を多めにとった方がいいです。我が家の畑は極小なので、ギュウギュウ詰めにしていますが、しっかりと育ってくれるのでありがたい限りです。

 

山わさびの育成期間と収穫時期

育成期間

上の写真は2年栽培したものです。最低でも1年は経たないと大きくなりません。環境によっても生育のスピードは変わってくると思いますので、楽しんで育ててみてください。

どのくらい育ったかは、掘ってみないとわかりません。もういいかと思ってほってみたら、小さくてまだ食べられる大きさではなかったので、土に埋め戻したことがあります。これはよくやります。葉っぱが立派でも肝心の根の部分が育っていないことがよくあります。

一度掘ると、山わさびはまた根を張り直さなくてはいけないので、収穫までに今まで以上に時間がかかるようになります。時間のロスはしたくありませんが、掘らないとわからないので、経験を積むしか方法がありません。

春撮影したので、とても小さいですが、夏には大きくなります。下の写真を参照して下さい。冬になると葉の部分が枯れてしまい、春に葉が出てきます。植えたままにしておくと、株が分裂して行くので、春、葉が生えてない状態でも株の数を見ればだいたい何年くらいたつ株なのかを推理することができます。

小川のほとりなど、水が潤沢にあるところでは、もしかするともっと成長が早いかもしれません。今のところ試すことはできないので、あくまでも想像です。

下の写真を見ていただくとわかりますが、葉はみるみる大きくなります。はじめ植えた時びっくりしました。我が家の狭い畑(約畳一畳)では、ほとんど山わさびでいっぱいになっています。

収穫時期

収穫時期は春~初夏です。葉が大きくなってからは食べたことがないのです。秋になると葉が枯れますが、冬も食べたことがありません。以前より春のものだと信じ込んでいるので春のお楽しみにしています。

栽培の環境

わさびと聞くと、水のきれいなところに自生しているイメージです。この山わさびも、野生では水が湧いている付近や小川の周辺に自生していますが、畑に植えてもとても元気に育ってくれます。食べ比べたことがないので、どちらが美味しいか体感はしていませんが、間違いなく山で自生しているものが美味しいと思います。山を所有しているわけでもないので、取りに行くことはできません。自宅で簡単に栽培できるので、興味がある方は栽培してみることをおすすめします。

 

山わさびの害虫

山わさびはとても元気で、病気にもかからず、植えておくと勝手に育ってくれます。手入らずで育てられるので、とても楽です。水やりをするのははじめに植え付けたときだけで、まったくのメンテナンスフリーです。何かの水やりの時、水が余ったらその水をかけるくらいです。

山わさびを育てていく上で、一つだけ気になることがあるとすれば、害虫が付くことです。写真を見ると葉に穴が空いているのがわかると思います。これは蝶々の幼虫が食べたあとです。たまにモンシロチョウが山わさびのあたりを飛んでいる時があります。

卵を産んでいるとわかっていても、どこへ産んだのかわかりません。農薬はかけないので、基本、青虫のやりたい放題に山わさびの葉を食べています。しかし、気が向いて青虫を見つけると、山わさびの葉から取り除くようにしています。

青虫に葉を食べられても、わさびが枯れてしまうということは経験したことがありません。葉を食べるわけではありませんので、青虫に食べられても気になりません。また、次から次へと葉がはえて来るので、すごい生命力がある植物だと感じています。

このように生命力が高い植物は、人間の体を元気にする作用があるのではないかと思います。そんな嬉しいこともあろうかとは思いますが、山わさびは純粋に美味しいです。

 

山わさび栽培の失敗例

山わさびを栽培するときには、上部の芽が出ている部分を残すようにします。

上の部分を残して土に植えておくと、大きく成長していきます。

そこで、根の部分のみで増やすことはできないか挑戦してみました。

上の写真の真ん中に細い根がありますね。3本ある根の真ん中の一番細い部分です。もう一本出ていてそれを切り取ったあとが上の写真。

その切り取った根の部分から山わさびを栽培できないかということで試してみました。

 

 
この写真は、細い根を切り取って水につけておいたものです。

もう10日も経っているのに何も生えてきておりません。

土に植えてしまってはわからないので、水耕栽培で芽を出そうとしたのです。でも今回は失敗してしまったようです。

ここから芽が出てきたら大きく増やすことができるという野望?をもって取り組んだのですが、芽は生えてきません。

やはり、「芽」の部分がないとダメなようですね。
水は2~3日に1回交換していました。

年のためにもう少しこのまま置いて置こうと思います。

山わさびの効果

山わさびの辛味成分アリルイソチオシアネートにはさまざまな効果効能があります。

抗菌作用

アリルイソチオシアネートは白血球を活性化して殺菌作用をうながします。食中毒の時期など山わさびの醤油漬けをお弁当に入れておくと悪くなりにくくなり良いと思います。

この殺菌作用はとても強力で、腸管出血性大腸菌O157に対しても殺菌作用があることがわかっています。

血栓予防効果

血液をサラサラにする効果があり、心筋梗塞や脳梗塞などの病気の予防になります。

野菜の鮮度保持

野菜は自らが出すエチレンガスや酵素などによって傷んでしまいますが、アリルイソチオシアネートは野菜からのエチレンガスの発生を抑制する作用があり野菜を長持ちさせることができます。

山わさびはダイエットに効果的か?

山わさびを食べると、とにかく食欲が増します。マシマシです。

山わさびの醤油漬けをご飯に載せて食べると、いつもご飯茶碗の8分目でお腹いっぱいなのに、おかわり2杯くらいしてしまいます。

それくらい、食欲が増します。本当にご飯と、わさびの醤油漬けだけでドンドン体に吸い込まれていきます。

ということで、ダイエットをしたいなら、山わさびを食べてはいけません。

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